sigma DP1
コンパクトにデジ一眼用の14メガFOVEON―シグマ「DP1」鮮烈デビュー(ITmedia +D)
デジタル一眼レフ(DSLR)用の撮像素子を使ったコンパクトカメラがPhotokinaに出品された。sigmaがDSLR用に用いている三層撮像素子、foveonを使っている。この素子はモアレ対策のためのローパスフィルタを必要としない。そのため、切れのいい画質が特徴だ。135換算で28mmの単焦点レンズが入っており、レンズの描画性能にも一定の期待ができる。かつての高級銀塩コンパクトカメラと同様、一眼レフ並みの描写を期待できるコンパクトカメラと言える。
同様なカメラとして、昨年発売されたGR-digitalがあった。こちらはレンズこそ単焦点で性能の良いものを積んでいたが、撮像素子は一般的なコンパクトデジカメと同じ1/1.8inchと小さなCCDだった。サンプルを見ても、レンズのシャッキリした描画に撮像素子が追いついていない感が強い。ノイズは言われているほど気にならないが、ダイナミックレンジが狭く平板な絵はどうもパッとしない。数字で比較すると、GR-Dは1/8inch(6.9x5.2mm) 8Mpixelで、画素ピッチは2.1μm、DP1は20.7x13.8mm 4.7Mpixelで画素ピッチは7.8μmと大差がつく。Foveonはこれまで発売された同社のSD9やSD10の出す絵から、高感度特性は良くないと言われているが、素子の素性がこれだけ違えば、GRよりもかなり良い絵が期待できる。
ただ、気になるところもいくつかある。まずレンズがF4と暗いこと。GR-DはF2.8、DP1は1段暗い。すなわち、同じ感度では露光時間が倍必要となる。それを補う意味でか手ぶれ補正が入っているようだが、28mmの広角で手ぶれ補正は不要。また、ムービー撮影機能も要らない。光学性能に影響を与えるような小型化は望まないが、こういうギミックを入れるぐらいなら、少しでもボディを小さくして欲しい。
また、GR-DではふたつあるダイアルがDP1にはひとつもなく、操作性に難がありそうなのは残念。デジタルズームのボタンと絞りダイアル、この手のカメラにどちらが必要かよく考えて欲しい。メニューをたどりながらの操作を強いるデジカメは、好みではない。また、アクセサリシューがなく、光学ファインダを使えそうにない点も減点。GR-Dならば、かさばるものの逃げ道はあるが、DP1ではどうにもならない。
さいごにもうひとつ。アルミ外装だというが、物欲を刺激しない外観はいちど考え直した方が良いのではないかと思う。GR-Dはそれらしく仕上がっているため、どうしても比較してしまう。
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